安全を創り出す、工場現場

2020/03 特集

金物製造・プレカットを同時に

タツミでは金物製造とプレカットを同じ工場内で一貫生産をしています。その理由は、接合金具の強度を高め、作業効率を上げるため。

耐震対応が叫ばれる昨今、結合金具にも加工能力の増強が求められています。最適の方法で結合させるため、知見を持ったタツミで結合させて納品しています。そうすることで、現場の大工さんの負担削減や工期短縮、建築コストの削減にもつながっています。

30台のプレス機でテックワンを

タツミにあるプレス機はなんと約30台!大型プレスの400tから250t、60tまで幅広く設置しています。板厚6mmまで可能なNSロールフィーダーを導入し、お客様の要望に合わせたテックワンの製造が可能です。大量生産はもちろん、小ロットや短納期の生産にも対応。こうした要望にはベテラン技術者が対応し、納期に間に合う形で生産体制を整えています。

技術者の腕と、テクノロジーの融合

板金部門では、切断や穴あけ、折り曲げなどの加工をNC機で、すべて自動で行なっています。精密な数値制御と管理を徹底し、データをもとに精密な加工も可能です。そのため、中大規模建築で使われる特注の金物は板金部門で製造されています。また、製品を量産する際に必要なプレス用の金型も自社でNC機を使って作成しています。

溶接作業では、汎用性の高い溶接ロボットを導入。高精度かつ均一した品質の提供、低コスト化を実現させました。自動で作業ができるロボット溶接機もありますが、小ロットの製品は技術者が手作業で溶接作業を行います。更に、板金と溶接をライン化。それにより生産性の向上とリードタイムの短縮を目指しています。

技術者の腕と、テクノロジーの融合

タツミでは接合金具だけでなく、「テックワン・クレテック」専用の集成材をプレカット。さらには、軸組工法用の屋根・壁・床のパネルも製造しています。プレカット工場にある加工ラインは2つ。1日あたり住宅6棟分の木材加工ができるようになっています。丸柱などの特殊な形状の木材以外は、すべて機械で加工。接合金具を取り付けるための精密な切削でさえも、全自動プレカットラインでできるようになりました。

プレカットが完了した木材には、接合金具を取り付けていきます。ここで木材と金物を一体にし、1棟分の構造材をまとめたら、一揃えになって梱包され、物流センターから配送。現場へと出荷します。金具を取り付けて納品することで、現場での作業効率もあがり、工期短縮や建築コスト削減にもつながっています。