テックワン
概要
木造軸組の「継ぎ手」「仕口」部分(アリ・カマ・ホゾ等)をアゴ掛け金具・ホゾパイプなどの金具に置き換え、ボルトとドリフトピンで緊結する接合金具「クレテック」は、全国に建築金具工法を広める先駆けとなりました。この実績を踏まえ、溝をカットする際に生じる木材の欠損部がより少なくなるように改良した「テックワンP3」は、幅100mmという究極のスリム化を実現。木材の中に納めやすく、扱いが容易であると同時に、流通の際の効率性と経済性を高めています。
なお、テックワン・クレテックなどを用いた「金具接合工法」は、在来工法に比べて多くの利点があります。
テックワンの利点
利点1 高い耐震性
テックワンの耐久性は、1995年の阪神淡路大震災を再現した三次元実大振動試験によって検証されています(2004年12月7日 於:独立行政法人 土木研究所)。また、性能評価機関に準じた試験内容(「在来軸組工法住宅の許容応力度設計」公益財団法人 日本住宅・木材施術センター企画編集)で各接合部の耐力を検証。高い強度を実証しています。
強い木材:木材の欠損が少なく高い強度を誇ります
在来工法に比べて、木材の欠損が大幅に少ないことが大きな特長。木材自身の強度の低下を抑えることができます。
優れた耐食性:表面処理加工より耐食性も高めています
テックワンの梁受金具は、防錆性の高い新溶融めっきを採用。細部まで、安心・安全を高めるためのケアを施しています。
利点2 優れた施工品質
テックワンの柱と梁の接合は、木と木を削ってつなぐ「在来軸組工法」ではなく、木材同士を金物で接合する「金具接合工法」。木の粘り強さと、金物のしっかりとした接合力を組み合わせることで、安心できる家づくりを可能にしています。
高品質木材:プレカット加工で正確な材を供給
シンプルな構造のテックワンは、木材加工の現場においてもメリットがあります。複雑な加工が不要なため、コンピュータによる自動制御の専用プレカットラインで、正確な製品を素早く生み出すことができるのです。
シンプル構造:多彩なメリットが生まれる施工方法
柱と柱の間に梁をかけ、ドリフトピンを打ち込むというシンプルな施工のため、現場でのミスが軽減。安全で確実な施工を行うことを可能にしています。
テックワンの施工方法
1.梁のピン穴に先行ピン(ドリフトピン)を打ち込み、梁の落下を防止します。
2.梁を柱・梁に取り付けたアゴ掛け金具に取り付けます。
3.梁のピン穴に固定ピンを打ち込み完了です。
利点3 木を魅せるデザイン
この先、末永く共に歩んでいく空間だからこそ、デザイン性も重要です。テックワンの接合金具は、柱や梁の内部にしっかりと収まるようになっています。非常に高い耐震性をもちながら、見た目の美しさも兼ね備えているのです。
自然な表情:フラットで美しい木の表面
金具が柱や梁の内部に収まる構造のため、木材の美しさをそのまま表現することができます。木の質感を存分に生かしたスケルトン(構造材現し)仕上げにもおすすめの工法です。
柔軟な設計:自在に対応できる間取り・木材仕上げ
これまでの木造建築に使われてきた在来軸組工法をベースにしているため、自由度の高い設計が可能です。また、金具が木材の中に収まるので、気密性の高い住宅施工ができます。
テックワンでの断熱材と木材のイメージ
在来軸組工法での断熱材と木材のイメージ
利点4 国内No.1シェア
当社は昭和60年、金具接合工法のパイオニアともいわれる建築金具「クレテック」を世に送り出しました。それから30年にわたる月日のなかで、さらなる研究、技術革新にょって誕生したのがテックワン。圧倒的な国内シェアを誇り、多くの方々に採用いただいております。
全国ネット:ネットワークによる販売システム
これまでの木造建築に使われてきた在来軸組工法をベースにしているため、自由度の高い設計が可能です。また、金具が木材の中に収まるので、気密性の高い住宅施工ができます。
お客様のご要望で迅速に応えられるよう、全国ネットでの販売体制を整備。いつでもどこでもご利用いただける、オープン販売システムを採用しているのもテックワンの強みです。
使用例
テックワン(Tec-One)
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テックワンTCW
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テックワン・クレテック共有金物の各部収まり
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タツミサポートセンター
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